浜田省吾 アメリカに憧れて… 

日本人の魂を熱く歌うロックシンガーと言えば浜田省吾ですが、彼ほどアメリカに憧れ、70~80年代のアメリカンロックの影響を受けた人もいないのではないでしょうか。初のスマッシュヒットとなった「風を感じて」をはじめ、彼のロックの集大成「J. Boy」に至るまで、多くの人気曲にアメリカンロックの香りを感じることが出来ます。ここでは原型となったと思われる本家の曲も紹介しつつ、浜省のアメリカへの想いを感じてみたいと思います。
なお、以下に述べる考察はすべて管理人の個人的な妄想であり、一切事実に基づくものではありませんのでご了承下さい。
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風を感じて

リリース:1979 作詞:浜田省吾・三浦徳子 作曲:浜田省吾

1975年にデビューした浜田省吾の初ヒット曲。日清食品『カップヌードル』のCMソングとして起用され、浜省の名が世に知られるきっかけとなりました。「堅苦しいネクタイ外し、都会の喧騒を離れ、クルマ飛ばして荒野へと向かえば気分は爽快。自由に生きていく方法なんて100通りだってあるさ」と歌うこの曲、目に浮かぶ情景はやはり広大なアメリカの大地ですよね。この曲のヒントとなったのは、1972年のイーグルス「Take It Easy」でしょう。いわずと知れたカントリーロックの名曲です。歌詞もメロディーもそんなに似てるわけじゃないけど、曲の持つ空気感は絶対影響受けてます。

同じ息吹を感じるイーグルスの名曲はこちら。

終わりなき疾走

リリース:1981 作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

初めて本場アメリカでレコーディングされたアルバム『Home Bound』の冒頭を飾る曲。15歳の時、通りの店先に飾られたエレキギターを見た時から、少年の夢が走り出します。貧しさや恋の挫折も味わいながら、ひたすら走り続け、トップへ上り詰めてもなお本当に大切なものを探す旅は続いていく。そんな疾走感あふれるサウンドです。まさにロックの本場、アメリカへと回帰して生まれた1曲です。

この曲を聴いて思い出すのが、アメリカンロックのボスことブルース・スプリングスティーンの1975年の大ヒット「Born to Run」。曲の持つ疾走感とキラキラ感、似ていると思いませんか。

ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”より

アメリカンロックの大御所ブルース・スプリングスティーンの「Born to Run」はこちら!

J. Boy

リリース:1986 作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

いわずと知れた、浜省が日本人への愛と誇りを込めた魂の1曲。この曲が今も私たちの胸に刺さるのは、日本が未だ目覚めていない悲しい現実があるからかも。この曲を作るきっかけになったのは間違いなくあの曲。そう、ブルース・スプリングスティーンの「Born in the USA」(1984)です。80年代のアメリカは未だベトナム戦争の傷跡を引きずっていて、ともすると自虐的になりがちでしたが、それらもひっくるめて「俺はアメリカに生まれたアメリカ人なんだ」と歌うブルースの叫びは鮮烈でした。対照的に、絶好調の経済の中で豊かさを享受しながらも、人間としての大切な何かを失っていく日本人。浜省は日本人のための「Born in Japan」を描きたかったに違いありません。

ON THE ROAD “FILMS” (1989)より

ブルース・スプリングスティーン渾身の「Born in the USA」

AMERICA

リリース:1986 作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

曲名の通り、浜省のアメリカへの想いが詰まった1曲。ベトナム戦争後も常に戦争に明け暮れてきたアメリカですが、同時に夢や希望、そして抱えた傷も含めて、すべてを受け入れてくれる懐の深さを持った国でもありました。そんなアメリカへの郷愁がひしひしと伝わってくる、管理人も大好きな1曲です。

想い出のファイヤー・ストーム

リリース:1986 作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

最後のおまけにもう1曲。「高校一のいかしたカップルが若くして結婚するが、案の定うまくいかずに別れてしまう」というストーリーを、昔を懐かしんで歌っているという設定の曲です。悲しい結末なのに曲調は決して暗くもなく、ファンの間でも様々な憶測が飛び交ってきた曲なのですが、実はこの曲の設定にはモチーフがあります。ピアノ・ロックのレジェンド、ビリー・ジョエルの「イタリアン・レストランで」(1977)がそれです。7:40にわたる大作で、ビリーが自身ベスト1の曲にも選んでいます。

出だしはスローテンポのバラードで、久しぶりに再会したカップルが馴染みのイタリアンレストランで近況を語るところから話は始まります。その後、曲は2回のテンポアップを重ねてアップテンポの回想シーンに入ります。ここで出てくるストーリーが実は….
ビリーの名曲の和訳はこちら。ちょっとアイディア拝借した感はありますが、どちちも素敵な曲なので聞き比べて楽しみましょう。

ビリー・ジョエルの傑作「イタリアン・レストランで」はこちら。

2021年9月に公開された新アニメMV

さらにおまけでビリーのライブバージョンも。
ピアノとサックスの共演も最高です。

1983年の「 Live from Long Island」より

今回の妄想いっぱいの考察、いかがだったでしょうか。
浜省がすごいのは、曲の雰囲気やコンセプトを参考にしつつ、そこから彼独自のメロディーや物語を生み出してしまうところ。今回紹介できなかった中にも、そんなアメリカンテイストが詰まった曲たちが沢山あります。ぜひ皆さんも探してみてください。

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